● 遊牧の習慣
ザークロス山麓の夏営地(イェイーラグ)で、テント生活をおくる遊牧民(カシュガーイ族)の家族
ガシュガーイー族は、夏はザーグロス山麓の涼しい牧草地帯の夏営地(イェイーラーグ)で、冬はペルシア湾に近い暖かい平地の冬営地(ガシュラーグ)や麓の村で生活を送ります。今でこそ首都といえば定まった所にあるものですが、昔の遊牧民の国家では、夏は涼しいところに夏の都を置き、冬は暖かい土地に冬の都を設けることがしばしばありました。適宜過ごしやすい場所に身を置くことは極めて理にかなった行為です。昔はなかった国境が定められ、政府は定住化を促進し、遊牧民も決して楽とは言えない遊牧生活を敬遠しがちという近年、遊牧の習慣はますます減少の一途をたどっています 。
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