● アフガニスタンとは
ブルカで顔を覆った女性たち(カブール郊外)
ヒンドゥークシュ山脈の麓で暮らす遊牧民の家族
アフガニスタンは、アジア大陸中央部の内陸国で、かつてはペルシア、インド、中央アジア、中国の文化が交差するシルクロード要衝の地でした。アフガニスタンは、正確にはアフガーネスターンあるいはアフガーニスターンで、アフガーン人の住むところを意味します。アフガーン人という呼称はペルシア人がパシュトゥーン人を指して呼ぶ他称でしたが、現在では、逆にアフガニスタン人全般を指す言葉になってきています。アフガニスタンは多民族国家で、パシュトゥーン人は、となりのパキスタンにも同じくらい住んでいますし、タジク人、ウズベク人、トルクメン人、ファールスィー人、キルギス人など、アフガニスタンを構成するほとんどの民族は、その同族の主流が、アフガニスタン周辺に独立国家をすでに形成しています。これら氏族集団の人種、宗教、言語、伝統、歴史がアフガニスタンの国家事情を複雑なものにしています。
上へ戻る● アフガニスタンの風土
国土面積はおよそ65万平方キロメートルで日本の約1.7倍、ちょうど木の葉を思わせる形状で、葉柄と葉脈が走るように、北東から南西方向にヒンドゥークシュ山脈が通り、国土を南北に分けています。葉柄に当たる部分はワッハーン回廊と呼ばれ、かつてのロシアと英領インドの緩衝地帯です。ヒンドゥークシュとは、ペルシア語で「インド人殺し」を意味し、4-7千メートル級のこの山の険しさを物語っています。14世紀のイスラームの旅行家イブン・バットゥータは「インド人の奴隷がペルシアへ行く途中、数多く死んでいったため、この名がある」と記しています。北東はパミール高原につながり、ヒンドゥークシュに端を発する4つの水系があります。北はアム・ダリア (オクサス川)、南東はカーブル川からカーブル、ペシャーワルを経てインダス川と合流、西はハリ・ルード(川)でヘラートへ、南西はヘルマンド川でカンダハールからスィースターン地方へと開けていきます。山岳地帯が大半を占め、耕地面積は1割強しかなく、昼夜の寒暖の差が激しい内陸性の乾燥気候ですが、牧畜と農業が主要産業となっている国です。
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